今回はレベニューシェア契約書のポイントと書式雛型について考えていきたいと思います。
最近はWEBサイトやアプリの開発・制作などといった業務の際に
「レベニューシェア型の業務委託契約書にしたいんだけど・・・ 」といったご相談を
いただくことがあります。


そもそもレベニューシェアとは何?

レベニューシェア( Revenue share)とは、読んで字のごとく
レベニュー(収益)をシェア(分割)する取引手法です。 

たとえば通常の契約ですと WEBサイトやアプリ制作においては、制作を依頼し、
その成果物や業務に対する決められた(固定の)対価を支払います。
レベニューシェア型ですと、 その対価の支払方法が異なり、そのサイトやアプリから得られた
利益を分配する形で 成果物や業務の対価が支払われます。
共同事業や業務提携といったイメージが近いですね。

これまでは「共同事業契約」や「システム利用契約」といった形の
契約書を 取り交わすことが多かったのですが、
最近では「レベニューシェア契約書」という タイトルの契約書ニーズがふえています。


レベニューシェア契約の特徴やメリット・デメリット 

1)依頼者側は初期費用を抑える  
依頼者側は何か利益を生み出せそうなサイトやアプリといったサービスを考え付いたとしても
これまでは制作や開発に多額の初期費用がかかり、大きな負荷がかかっていました。
そこでこのレベニューシェア契約にすることで、
初期費用を単金で払うことでなくそのサイトやアプリから発生する収益から分配すればよいため、
費用をかけず、リスクをおさえて新しいサービスを展開できるのです。
当然利益を分配するわけですから、赤字にもなりません。

2)受託者側も継続的収益が見込める!
(1)だけ見ると依頼者側にしかメリットがないように見えますが、
受託者(制作側)にもメリットがあります。
それは継続的な収益が見込めるということです。
制作側も作って売って終わりという労働集約型ビジネスからの脱却できるわけです。
また、自分たちががんばって作ることで利益も増えるわけですからモチベーションも高まります。

ただし、逆に言うと利益が出ないと対価を得られないわけですからしっかりと当該サービスの
見極めも重要になります。

レベニューシェア型の契約で注意すべきポイント

このレベニューシェア契約書を締結する場合注意すべき点が多数あります。
代表的なところをいくつかみていきましょう。

・役割や業務分担の明確化
 1つのプロジェクトにおいて必要な業務を洗い出し、どちらが負担するのかを明確にしておくことが大切です。

・プロジェクトの収益性、予算計画の確認
 収益が出てはじめて対価がもらえるわけですから、収益が生み出せるプロジェクトなのか、
 どのようなスケジュールなのか、しっかりと確認するとともに、計画を立てていくことが大切です。
 また収益の定義や支払いのタイミングなども明確にしておきましょう。

・知的財産権の確認
 開発したアプリなどの知的財産権がどちらに帰属するのかといった権利関係も
 あとからトラブルになりやすいので、しっかりと決めておきましょう。


レベニューシェア契約書のひな形について

契約の内容も多種多様で、なかなかひな形が作りづらいところではありますが、
一番オーソドックスな形のものを
近日ご紹介予定です。