3-6契約書作成・チェックのポイント(損害賠償)

どんなに注意深く業務を行っていても、やはり人のやることですので、ミスはつきものです。
また自分や自社のミスではなくても、泥棒に入られたとか、地震が起きた、停電したなどの
要因で、約束した商品やサービスが提供できなかったというようなことがあります。

このようなときはどうすればいいのかということも、しっかりと想定し定めておくことが重要です。
先述のとおり、契約にはこのようにリスクやトラブルをあらかじめ想定し、
予防しておくことにも非常に重要な意味があるのです。

「このようなことが起きても、うちは責任を負いませんよ」とか、
「責任を負うとしても30万円までです」などとしておけば、業務を行う側としては安心です。

逆に業務を依頼する側としては万一の際に、代替手段を講じてくれたり、
しっかりと賠償してくれたりすれば安心です。

この損害賠償の部分は契約当事者それぞれで記載しておきたい内容が大きく異なります。
目をそらしがちですが、最悪の場合を想像し、極力自社に有利な内容にし、安心して仕事が
できるようにしておきたいところです。

以下3つのポイントで確認してみてください。

・損害の起因事項  
自社の故意(わざと)または過失(ミス)のときは賠償するけど、
地震などそれ以外は責任を負いませんといったように、
どのような損害発生の原因があったら賠償するのか など。

・損害の範囲  
取引の相手側だけでいいのか、その先の顧客などにも損害が発生した場合は
賠償をするのか、また実損害だけでなく、信用毀損や精神的苦痛などの損害も
賠償するのか など。

・賠償額  
全額賠償をするのか、代金の○○倍程度までとするのか など。
また、もし裁判になった際を想定して、争う際の裁判所なども決めてしまう場合もあります。
裁判所が遠隔地ですと、交通費や弁護士費用等がかさみますので、
極力近場を設定しておきましょう。

この損害賠償をはじめとした万が一の際の取り決めが
契約書作成・チェックの大きなポイントです。
契約その中盤から終盤に「損害賠償」「合意管轄」などといった条項に記載されていることが
多いですので、しっかりチェックしましょう。