3-4契約書作成・チェックのポイント
(知的財産権)

契約書では会社の重要な財産・資産をしっかりと守ることが大切です。
会社の重要な財産の1つとして、デザインや特許技術、著作権、ノウハウなどがあります。
これらはまとめて「知的財産権」といわれています。
この知的財産権は商品個別に認められる物ではなく、無形の技術や表現をさします。
なんとなくわかりづらいですよね?

たとえばあなたが有名な画家の絵を買いました。
その絵の「所有権」はあなたに帰属します。
あなたはその絵を玄関に飾ろうが、台所に飾ろうが、自由です。
気に入らなければ破って捨ててもよいのです。しかし、その絵のデザインをTシャツなどに
プリントして販売したり、自分で真似して描いた絵を売ったりするのは認められません。

その絵のデザインについての権利は、その画家が持っていますので、
そのデザインを使った表現をすることはできないのです。
一時期、中国のテーマパークなどでも話題となっていましたが、
勝手に有名キャラクターを使ったアトラクションや商品を作ることも当然にNGなのです。

ビジネスの世界で考えてみますと、たとえば「絶対に外れないテープ」を開発し、
販売したとします。その開発した技術・プログラムなどが知的財産権といえます。
これらのものは会社にとって重要な財産、武器であり、商品にとっての命です。
このテープを売った取引先や他社が勝手に、テープを分析し、同じ商品をつくってしまったり、
まねされたりしてはたまりません。

もちろんある程度のことは法律で守られていますが、
当事者間でしっかりと確認をしておくことで将来のトラブルを予防しておけます。
「この特許技術は当社に帰属しています。商品を売るからといって、
利用を認めるだけであって、決して顧客にあげるわけではありません!」といったようなことを
定めておくことが大切です。

契約書的に言いますと「本商品の知的財産権は乙に留保される」などとなります。
他にもデザイン業務の場合ですと流用・転用を禁止したり、
システム開発業務の場合ですとプログラムの複製や解析行為を禁じたりしているものも
見受けられます。 自社の権利を守らないと、会社経営が一気に傾いてしまいます。
守るべき権利を洗い出し、しっかりと対処することが大切です。
契約書では「知的財産権」や「所有権移転」などの条項に記載されていますので、
しっかりと確認しておきましょう。